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駆「あ、婆ちゃん?元気?」
駆は、楽しそうに祖母に電話を繋ぐ
駆の祖母「えぇ。帰ってくるんだろう?息子から聞いたよ」
駆「よかった。ちゃんと父さんは伝えてくれてたんだね。爺ちゃんは?」
駆の祖母「今は仕事だよ。それより、気を付けてね 」
駆「あぁ。今、昼食にしようと思ってさ。途中の駅で降りて飯食ってんだ。夜にはそっちに着くよ」
駆は電話を切ると、早く祖母達に会いたいと願い、昼飯をさっさと済ませた
そして数時間後
~
駆「いやぁ、ごめん。遅れたね」
駆の祖母「いらっしゃい。さ、荷物を預かるわ」
駆「ありがとう、婆ちゃん」
駆は、言葉に甘えて祖母に荷物を渡す
駆の祖父「おぉ、帰ってたのか、駆」
丁度 駆の祖父も帰宅する
駆「たった今ね(笑)」
駆の祖母「二人共 疲れたでしょう。お風呂沸かしてるから、先に入っておいで。その間に 夕飯の支度を済ませるわ」
駆の祖父「わしは後でいいから、先に入りなさい。駆」
祖父は優しい言葉で駆に先に入るよう言う
駆「分かったよ」
駆はそう言い、風呂場へと向かった。
その日は無事に夕飯を済ませ、そのまま祖母達の家で就寝したわけだが
事件はその次の日に起きる
時は夕暮れ時だった。
駆「じゃあ、ちょっと散歩にでも行ってくるよ」
駆の祖父「あぁ」
駆はそう告げて、周辺に散歩へと向かった
しかし、都会と違い これといったものがあるはずもなく
周りは水田だらけだ
駆「まぁ、そうだよな…」
駆「ん?」
駆はそんな水田の中に ゆらゆらと蠢く白い影のようなものを見る
駆「なんだ?…」
駆は目が悪く、それが何なのかはよく分からなかった。
いや、むしろ 目が良くても それが何なのかは、判断しにくいような気が、駆にはしていた
駆「…ほんと、なんだ。あれ」
駆が近付いて、よく見ようとした時だ
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