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駆の祖母「良かったのかい?」
駆の祖父「あぁ、わしももう、そう長くはない。今のうちに、次の世代に繋げておきたかった。それが駆なら、安心じゃ」
祖父と祖母は成長した駆を見て、微笑んだ
~
駆「見つけたぜ」
駆はくねくねを発見する
駆「おい!勝負だ!」
それに応えるかのよう、くねくねは 駆の正面へと止まった
駆「条件がある。もし俺がこの戦いに勝ったら、ここを出て、よそへ行ってくれ」
あくまで よそへ行けと主張する駆。
この時の駆はまだ未熟なのか、単なる優しさなのか、くねくねに情をかけ、あくまでも逃がそうとする
駆「勝負は、1本。俺がアンタに先に攻撃を当てれば俺の勝ち。」
くねくねは了解したように、首をくねくね動かす
駆「俺が攻撃を当てるより先に アンタが俺を洗脳なり精神崩壊なりさせれたら、アンタの勝ちだ」
駆がそう言うと、お互い 身構えるように真剣になる
そして、上から 一枚の葉っぱが落ちてくる
ヒラヒラ…ヒラヒラと
その葉は地面との距離をつめていく
葉が地面に落ちる直前、両者は更に身構える
直後、葉が完全に落ちた
ジャキッ
駆「……」
霊殺剣の刃は、ちゃんとくねくねを斬り裂いており
駆もまた、精神崩壊などを起こさず 立っている。
駆「はっ!?」
駆が振り向くと、そこに くねくねの姿はなかった。
くねくねもまた、負けを認め、約束通り、何処かへ去ったのだろうか
駆「…」
誰もいない沈黙の中、駆は静かに霊殺剣を下ろした
その日の夜、駆は祖父達の提案で 神具使いになる道を選び、都会へと戻った
~
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