第1話「始まりの刻(とき)」

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~ 同日 12:30頃 魂「やっと飯か…」 魂は自分の鞄から、弁当を取り出す。 魂「今日はハンバーグか…!」 魂が弁当箱の蓋を開けると、少し小さめのハンバーグが入っていた。上にケチャップが適量かかっており、いい感じに焦げ目がついている。 魂「いっただきまぁーす!」 もう、堪らないといったように、箸を手に取り、ハンバーグにありつこうとしていた時だ。 「おい魂」 と、魂の席に手を付き、呼ぶ声が 魂「なんだ、駆かよ」 駆「よぉ、屋上で食おうぜ 」 魂に声を掛けたのは、同級生で、よく遊んだりする仲の 黒崎 駆(くろさき かける) だった。 魂「つぐみも一緒か」 つぐみ「そうね。まぁ、1人じゃ寂しいでしょ」 もう1人は、藤田つぐみ。 駆と同じクラスで、魂や駆と一緒にいることが多い。 魂からすれば、この2人はイツメンと言える存在で よく3人でカラオケに行ったり、このように屋上で3人で昼食を食べたりということが多い。 魂「しかたねぇな…少しお預けだな」 と、魂は弁当の蓋を閉め、箸を一旦 しまう。 駆「そう、来ないとな!」 3人は屋上へ場所を変える ~
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