第1話「始まりの刻(とき)」

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つぐみ「私、まだ学校にいるんだ」 ふと疑問に思った魂は、こう返信する 魂「いきなりどうした?完全下校のはずだろ」 すると、すぐにつぐみからも返信が返ってくる つぐみ「ちょっと暇でね。魂なら返信来るかと思って。今日の授業、分からないところがあったから先生に聞いてたのよ」 魂「お前らしいな…」 と、魂とつぐみはLINEを通じて やり取りを続けた 魂「今は何してる?」 つぐみ「帰りのバスを待ってるの」 魂「そうか、お前はバス通いか」 つぐみ「えぇ、あ、あとね」 魂「?」 つぐみ「今日の昼に話してたやつなんだけど」 というメッセージを見た時、魂は 昼休みに話していたことを思い出す 魂「あぁ、あれか」 つぐみ「“テケテケ” っていうらしいわ」 魂「テケテケ…」 何故か、魂はそのメッセージを見た時、ふと 嫌な予感を感じた 魂「… まぁ、とにかく今日はもう遅いし、早めに帰れよ」 と、魂は打つが、さっきまで早かった つぐみの返信が急に止まる。 勿論、既読はついている。 見ている証拠だ 不気味に感じた魂はこう続ける 魂「つぐみ?どうした?」 すると、つぐみから来た返事に、魂はゾッとした つぐみ「ねぇ。バスが来る方向見たいんだけど、そっちを向きたくないの。何でかはわからない。けど、向いたら…向いたら…」 文だけでは、伝わらないこともある。 というのは、よくある話だが つぐみのメッセージから、魂は何か様子がおかしい。 つぐみの周りで 何かが起きていると気付く 魂「もし、話せるなら状況を教えてくれ」 と、冷静に返事を返したが その直後、魂は 昼に つぐみが話していたことを思い出す つぐみ「でね。この話を聞いてしまった人のところには、3日以内に下半身のない女性の霊が現れるんだって」 その言葉を思い出した魂に、最悪の事態が浮かんだ 魂「…つぐみが危ない!!」 魂は、急いで家を飛び出し、自分の自転車に乗った 魂「つぐみがいつもいるバス停は学校の近くの…」 魂は、今日 学校から帰宅していた時 以上の速度で、つぐみがいつも利用しているバス停へと向かった 魂「待ってろ つぐみ。今 助ける!!」
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