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つぐみ「私、まだ学校にいるんだ」
ふと疑問に思った魂は、こう返信する
魂「いきなりどうした?完全下校のはずだろ」
すると、すぐにつぐみからも返信が返ってくる
つぐみ「ちょっと暇でね。魂なら返信来るかと思って。今日の授業、分からないところがあったから先生に聞いてたのよ」
魂「お前らしいな…」
と、魂とつぐみはLINEを通じて やり取りを続けた
魂「今は何してる?」
つぐみ「帰りのバスを待ってるの」
魂「そうか、お前はバス通いか」
つぐみ「えぇ、あ、あとね」
魂「?」
つぐみ「今日の昼に話してたやつなんだけど」
というメッセージを見た時、魂は 昼休みに話していたことを思い出す
魂「あぁ、あれか」
つぐみ「“テケテケ” っていうらしいわ」
魂「テケテケ…」
何故か、魂はそのメッセージを見た時、ふと 嫌な予感を感じた
魂「… まぁ、とにかく今日はもう遅いし、早めに帰れよ」
と、魂は打つが、さっきまで早かった つぐみの返信が急に止まる。
勿論、既読はついている。
見ている証拠だ
不気味に感じた魂はこう続ける
魂「つぐみ?どうした?」
すると、つぐみから来た返事に、魂はゾッとした
つぐみ「ねぇ。バスが来る方向見たいんだけど、そっちを向きたくないの。何でかはわからない。けど、向いたら…向いたら…」
文だけでは、伝わらないこともある。
というのは、よくある話だが
つぐみのメッセージから、魂は何か様子がおかしい。
つぐみの周りで 何かが起きていると気付く
魂「もし、話せるなら状況を教えてくれ」
と、冷静に返事を返したが
その直後、魂は 昼に つぐみが話していたことを思い出す
つぐみ「でね。この話を聞いてしまった人のところには、3日以内に下半身のない女性の霊が現れるんだって」
その言葉を思い出した魂に、最悪の事態が浮かんだ
魂「…つぐみが危ない!!」
魂は、急いで家を飛び出し、自分の自転車に乗った
魂「つぐみがいつもいるバス停は学校の近くの…」
魂は、今日 学校から帰宅していた時 以上の速度で、つぐみがいつも利用しているバス停へと向かった
魂「待ってろ つぐみ。今 助ける!!」
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