第1話「始まりの刻(とき)」

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魂「ブ、ブレ…?あんた、何 言ってんだよ」 魂は、聞いたことのない言葉を聞いて困惑する 「私は宗仁。僧侶をしているのだが、このように、この世に蔓延る悪霊を退治している」 魂「悪霊?なぁ、話が見えないんだけど…一体、何が起きてるんだよ」 宗仁「ところで聞くが」 魂「無視かよ!!」 と、魂は咄嗟にツッコミを返す が、宗仁は構わず話を続ける 宗仁「お前は、悪霊と戦う覚悟はあるか」 魂「覚悟?…」 宗仁「そうだ」 と、今度は魂が聞き返した 魂「その…悪霊って、何かするのか?」 宗仁「勿論。悪霊を放っておけば、今の君の友達のように、危険な目に遭う者が増える。最近、報道されている事故や事件は、悪霊が原因だったりするんだ」 魂「…」 それを聞いた魂は、返す言葉を失う 宗仁「それが真実」 魂「そんな……じゃあ、悪霊を倒せば」 宗仁「少しは今の状況も楽になるだろうな」 そう、2人が話している隙に テケテケは再び体勢を立て直す 宗仁「さあ、もう長く話す時間はないぞ」 魂「……わかった」 暫く 無言であった魂が、口を開く 魂「なら、俺はやる」 宗仁「ほう」 魂「昔、俺が憧れてたヒーロー番組があるんだ。そのヒーローが言ってたんだ」 苦しんでる人がいて、それを救えるだけの力があるのに、救いの手を差し伸べなかったら、後で絶対に後悔する 魂「ってね」 と、魂は 憧れていたというヒーローの台詞を、言った 宗仁「それがお前の戦う理由か」 と、宗仁は聞き返す 魂「勿論さ。今、目の前でつぐみが危険な目に遭ってるんだ。だから」 魂の目付きが、いつもより、鋭くなる 魂「もし本当に、俺にその力があるなら…今度は俺がヒーローになる!そして皆を守るんだ!」 宗仁「良い…答えだ」 宗仁は、その覚悟を受け止めたのか、魂の指先から、肘の辺りぐらいの長さの短剣を渡した それと同時に、テケテケは魂を目掛けて飛びかかった 魂「覚悟しろよ。お前は…俺がここで倒す!!」 魂が短剣を手に持った瞬間、光のオーラが魂を包む そしてテケテケは鎌を振り下ろすが、魂は短剣の鍔の部分を上手く利用し、それを伏ぐ 魂「やらせる…かぁー!」 魂は力を込めて、テケテケを弾き返す
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