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「…なに、楽しくなかったのかよ?」
「!ちがうよ…っ」
カギを開けるオレの背後で、アキが不機嫌な声を出す。
楽しくないわけないじゃん、バカ。
楽しすぎたんだよ。アキとの時間、楽しすぎてフワフワして、困るくらい。
「はぁ?じゃあなんで…、!っ…
扉が閉まると同時にアキの手を引っ張り口を塞いだ。
至近距離で見たアキは大きく目を見開いて、呆然とそのキスを受けてる。
その間にも夢中で口の中、舌で探って。
ご飯食べてる時も映画見てる時も街を歩いてる時も、ずっとこの唇欲しかったんだよ。
なんで気付いてくんないの、アキのバカ。
「んッ…ん、ふ…ぁ、あき…っ」
「っなんなのさ、急に…」
「だ、って…ずっとしたかっ…、ん、ん、んぅ…ッ…」
今度はアキの方から塞がれた唇。
熱い舌が口んナカいっぱい犯してく。
同時に柔らかなアキの手が背中を撫でて、喜びに身体が打ち震える。
「アキっ…も、もぅシタい…」
「いいですよ…?アナタが望むなら、いくらでも…?」
「ァッ…んん、シて…っ?ずっと、シタイッ…」
そう言ってギュウと強く抱き着けば、アキはクスクスと笑って。
「ほら、やっぱ家にいる方がいーじゃない」って意地悪言うんだ。
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