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海がいい? プール? 映画? それとも山? 川? と、立て続けに問われて、「人のあまりいない所」と答えておいた。
『わかった。どっか探しとく』
「佐藤」
『ん?』
「電話、ありがとうな」
一瞬沈黙が流れて、すぐに笑いで返された。
『大袈裟だよ。これぐらいで』
じゃな、と軽い調子で、佐藤の電話は切れた。
結局、花火大会はどうするつもりなのかと思ったが、あの様子だと行くのはやめたのだろう。
俺の沈んだ気持ちを救ってくれた、1人の友と淡い光。
そして儚く淡い光に照らし出されのは、 俺の叶わぬ想い。
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