賑やかなり

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いったい全体なにがどうしてこうなったのだろうか。 結は2日ほど店を空けていた。 内1日は、若菜と会い もう1日は爺の家に行き片付けやら洗濯、掃除、ついでにおかずの作り置きまでしたのだ。 以前は家政婦を雇っていたがあまりに自由すぎる雇い主に愛想をつかしやめていってしまったのだ。 無論、2日とも爺を店に預けたのだがー。 なぜ、奴がここにいるのか。 しかも、バイト用のエプロン姿。 嫌な予感がした。 崇が言いづらそうに口ごもる。 「店長がー気に入ってしまって…。」 つまり、あの糞爺が採用したわけだ。 「俺ちゃんと結の側に堂々と並べる道をさがしましたっ。 俺、速水怜っていいます!結さん今日からよろしくお願いします!」 雇ってしまった以上仕方ない。 履歴書に一応目を通す。 大学3年。法学部。 中身と表面のギャップはあるが、以外にも真面目らしい。 年は結よりも一つ上 「速水さん、僕は男で男と付き合う趣味はないし何度言い寄っても無駄ですよ。」 「わかってます!俺、ゲームとか詳しいし背も高いし力もあるし」 小さくはないが、あまり身長のない崇は明らかにムッとしたようだ。 「はぁ。じゃあ、速水さんには主にゲームの研磨お買い取りを中心にお願いします。 漫画や同人関係は基本的に崇君がやるし、僕は文庫担当とその他。 崇君は高校生のアルバイターです。」 ざっと説明する 「藤堂です」 崇が不機嫌そうに目を伏せた。 崇がいかにも苦手そうな人種だ。 崇と怜はやはり馬が合わなそうだ。 「堂々と並べる道を探した結果がこれか―…成程」 「真木さんっ。」 そこには腕組みをしてこの光景を楽しそうに眺める真木の姿が。 実に一週間ぶりだ。
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