12人が本棚に入れています
本棚に追加
「真面目に働いていて下さい!貴方の店でしょう?!」
いい加減頭が痛くなってくる
「社長っつのは、ドカッと椅子にでも座って構えてるもんだ」
「僕は別に爺さんに労働させようなんて思ってないよ。店長なんだからたまには店に居てほしいってー..」
「そんな怒るなや~。別嬪が台無しだぞ?せっかく珠樹さんがきれいな顔に産んでくれたのになぁ~?」
あぁ言えばこう言う。
ひとの痛いところを突くなんて卑怯だ。
ただでさえこの顔で
苦労してるというのにー
江戸時代から続く、古本屋【幸姫】
もっとも昔は貸本だったらしい。
そんなに儲かるわけでもないこの職か末永い年月を経て100坪までの書店になったのは、うちの運の強い家系のせいだ。
祖父一人をあげてもそうだ。
酒に女にだらしないことこのうえないが、競馬 パチンコ をやらせればあっという間に億万長者。
人生よくできてる。
本職は一向にあれだが、これでもたまにお宝が発掘されてはテレビに取り上げられている。
最近はそこそこ忙しい
最初のコメントを投稿しよう!