失態

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「真面目に働いていて下さい!貴方の店でしょう?!」 いい加減頭が痛くなってくる 「社長っつのは、ドカッと椅子にでも座って構えてるもんだ」 「僕は別に爺さんに労働させようなんて思ってないよ。店長なんだからたまには店に居てほしいってー..」 「そんな怒るなや~。別嬪が台無しだぞ?せっかく珠樹さんがきれいな顔に産んでくれたのになぁ~?」 あぁ言えばこう言う。 ひとの痛いところを突くなんて卑怯だ。 ただでさえこの顔で 苦労してるというのにー 江戸時代から続く、古本屋【幸姫】 もっとも昔は貸本だったらしい。 そんなに儲かるわけでもないこの職か末永い年月を経て100坪までの書店になったのは、うちの運の強い家系のせいだ。 祖父一人をあげてもそうだ。 酒に女にだらしないことこのうえないが、競馬 パチンコ をやらせればあっという間に億万長者。 人生よくできてる。 本職は一向にあれだが、これでもたまにお宝が発掘されてはテレビに取り上げられている。 最近はそこそこ忙しい
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