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ロミオはアルフレドと出会った頃を思い出していた。
リンゴ泥棒と疑われた時アルフレドは見知らずの僕を助けてくれた。あの時から僕はアルフレドに夢中だったのかもしれない。
僕の思いで助けた死神ルイニでさえアルフレドがいなかったら死んでたんだ。
アンジェレッタも幸せにはならなかった。黒い兄弟を結成したからこそできたことなんだ。
いつも僕はアルフレドに助けられてきた。いつも明るい方へ導いてくれた。いつも自分のことより…僕のことを、いや黒い兄弟みんなのことを考えてくれてたんだ。
だから僕は僕は…
ロミオは涙を流していた。
「ロミオ…?」
「ねぇ。僕たちは仲間だよ。僕たちは誓いあった兄弟だよ…」
黒い兄弟は助け合う
誰かの悲しみはみんで分け合い
喜びはみんなで分かち合う
そして、みんなで力を合わせて
どんな困難をも打ち破ろう
ロミオは呟いた。
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