六章

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「カイム様、リリーナ様が意識を失い倒れられました…」 大広間へ降りると、ちょうどカイム様達が帰って居た。 良かった…タイミングが合って。 「リリーナ様が!?」 カイム様の前にレオハルトさんが驚いた顔で口を開いた。 「えぇ、中庭の花をまた咲かせる為に神子の力を使われて…。今はお部屋でお休みになられていますが」 「そうか…」 妻が倒れたと聞いて、この薄い反応… 心配の様子もない……。 期待はしてなかったけれど、せめて気にはしないの!? 「様子を見に行かれては?」 橙色の髪の彼の臣下がカイム様を促してくれた。
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