隣人はホストもどき

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 食堂から教室に戻ると友達が慌てたように駆け寄ってきて何事かと驚いた。聞けば先程の光景を見ていたらしく、友達が早口で言う。 「ちょ、何であんな怖い人といたの!? あの人、三年で怖いって有名な人だよ!」 「え? そうなの?」 「そうなの? って……」  友達に言われた言葉に素でびっくりした。そんな人がこの学校にいるって話自体初耳だし、それが宮内先輩のことを言っているのだということにも。 「(そういえば、いつの間にか普通に話してたな)」  だって、ちゃんと話せば話すほど宮内先輩は普通に面白い人で、見た目と関西弁が必要以上に怖い印象になってしまうんだということは、自分でも体験済みだからよく分かるけど、何だか今はもう怖いだなんて思えなくて。
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