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琴美はその場でぴょんぴょん跳ねた後、内股に閉じた太ももの
付け根に両手を埋めて、アボガド君を今にも泣きそうな顔で
見つめた。可愛らしい小さな指でぎこちなく、
ショートパンツの上から秘部を押さえる様は
正に彼女の自慰行為そのものに思え、ペニスは猛り狂った。
その腫れ上がった下半身の、苦しげな痙攣を見て、
琴美はアボガド君をいじめるスーパーの
誰か偉い人に対し強い怒りを覚えた。
「 ことみ上に行って、
アボガドさんがくるしんでるって言いつけてやるっ! 」
琴美が走り出すより先に、
渡辺は咄嗟にアボガド君で出口を塞ぎ、ペンを疾らせる。
『 そんな事されたらクビにされちゃう! 』
「 おもらししちゃうよりいーじゃん !
だってほら、もう、そんなにふるえて……… 」
ペニスに浴びせられる琴美の熱い視線に、渡辺は湧き上がる
ムラムラをもう抑えられない。この勃起を、これ以上放置出来ない。
両手に塞がるペンとノートを捨て、今すぐ射精を行使したい。
この時、彼は本気で危険を感じていた。
我慢できない……もう、目の前の美少女を、襲ってしまう。
スーパーオーツキの、誰も使わない地下の密室で
性犯罪が起きてしまう事を本能的に悟ったのだ。
溜め込んだ30年分の性欲を、目の前の異性に吐き出してしまう!
このままでは琴美の人生に、深い傷をつけてしまう……
最後に残った僅かな理性を振り絞り、消費しきって、
狂ったようにペンを走らせ書き殴った。
そして、これが事実上、最後の筆談となった。
『 もうだめだ! ことみちゃん一人で行って! 早く! 』
しかし琴美は………
「 そ、そんな!……じゃあ、ことみも……いっしょに、
が……がんばってみる…… … 」
額に冷や汗を滲ませ、体操着の裾をぎゅっと握る。
その手は震えていて、既に限界が近付いている事を訴えていた。
結果、琴美はこの瞬間、
この密室からの『 生還 』を逸した………
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