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「 ごめんねっ コンビニいってくるっ! 」
そんな性欲の塊の脇を、
琴美は無防備にも強引にすり抜けようとした。
次の瞬間、万力のような力が琴美の腕を引っ張った……
か細い手首には、手錠さながらに渡辺のゴツゴツした素手が
食い込んでいた。琴美のカラダはあっという間に
アボガド君の着ぐるみに飲み込まれてしまった。
迫りくる尿意に、意味不明の恐怖が紛れ込む。
何が起こったのか、性の欲望を知らない琴美には
全く理解できない。
もう、半パニック状態だ。声も出ない。
緑色の皮膚に、後ろからくるまれている。羽交い締めだ。
体操着に深いシワを作る太い両腕は、
大蛇のようにみっしりと巻きついていた。
背後から、動物みたいな息遣いが聞こえてくる……
腕の中でもがく少女の柔らかな肉体……髪を振り乱すたびに漂う
シャンプーの香りが、アボガドの隙間から入り込む……
密着した股間が激しく擦られる。
「 ……う…… ううっ…… 」 低い、成人男性の呻き声。
「 っ!? えっ !? 」
アボガド君が、突然得体の知れないモノに変身した………
琴美の知らないモノが、
自分に『 何か 』を必死に求めて来る。
2匹の大蛇が緑色の皮膚を複雑に絡ませながら、
うねうねとカラダを這い回る。
まず一匹が、裾の隙間から素肌に侵入してきた………
「 キャッ! ……えっ!? ……えっ!? 」
渡辺の左手が、背徳の蕾を貪る。
恐ろしくキメの細かい肌触り……暖かさ、柔らかさ、滑らかさ………
脳内に禁断の信号が次々と雪崩れ込む。指先のセンサーが、
下着……キャミソールを感じ取ると、あろう事か
その乳白色の布を掻き分けて、
発育中の膨らみに向かって這い上がってゆくではないか……
そして………
---- - 渡辺の呼吸が止まる。
それは、30年以上生きてきた記憶に存在しない、未知の感触だった。
柔らかと言う表現ではとても追いつかない。
まるで、張りのある液体とでも言おうか……… 。
指を複雑に踊らせても、なんの抵抗もなくその通りに形を変え、
震えてまた元に戻る。例えようにもそんな人工的物質は
渡辺の知る限り、地球上に存在しなかった。
しかもそれは生きていた。
とくんっ…! とくんっ… ! と、琴美の激しい鼓動が伝わる。
---- -- -俺は今、女の子のおっぱいを触っている !!!!
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