0人が本棚に入れています
本棚に追加
そしてこの一事で、先ほど若いカップルに刺激された下半身が、
モリモリと狂い咲いた。素肌にピタリと密着するつなぎの着ぐるみの中でだ。
丁度………そう、ウルトラマンが勃起した所を想像してみて欲しい……
そんな感じだ。ソレは一目瞭然なのだ。と同時に、
リュックの脇にぶら下がる名札が視界に入る。
可愛らしい文字で、こう書かれていた。
6年1組 鮎川 琴美
「 ……っ! あ ちょっ ……待っ… ……っ! 」
ズンズン伸びてゆく下半身の緑色の皮膚を、筆談用ノートで覆い隠し、
琴美から離れた。
「 え……今……アボガドさん………しゃべった… ? 」
現役時代のマウンド上みたくブンブン首を横に振り、
否定しながらも己の罪深さに驚く。
小学生に発情した現実を、文字で分かり易く説明され我に返った。
何もなかった中年、だけならまだいい……しかし、
この感情は、犯罪の領域では?
変態……ロリコン…… そんな肩書を自分に付け足す訳にはいかない。
俺は、ロリコンだったのか!?
「 ………気のせいか… 」 首をかしげる琴美を改めて観察する。
確かに、まだ背は伸びるだろうけど……もう… このシルエットは、
オンナそのものじゃないか…… さっきだって、あの柔らかな感触は……
お……おっぱいの……まま………まだ、発育中……なのかもだけど……
ダメなのか? この子に欲情するのは犯罪なのか?
「 アボガドさん 書くやつやってーー書くやつーーっ 」
ど、どうする…… どうするつもりだ ……
このまま別れるのは………余りに………惜しい………
丁度昼の休憩に入る……とりあえず個室に連れ込んで …… いや、
そんな大胆な……連れ込んでどうするつもりだ…… しかししかし……
やがてアボガド君は、琴美に背を向けて筆談を開始した。
「 わあっ! 出たあーーっ 」 喜ぶ琴美。
逡巡した挙句、渡辺の出した答えがノートに記された。
最初のコメントを投稿しよう!