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剛毛な黒髪、ニキビがぽつぽつとある肌、スカートは膝下という地味な私とは正反対だ。
キーンコーンカーンコーン…
今日も憂鬱な1日が始まるー…。
***
お昼休み。
私はいつものように、旧校舎に向かった。
旧校舎ー…別名、幽霊棟。
本校舎から徒歩5分くらいにある幽霊棟は、そこだけ時間が切り離されたような、ひっそりとした雰囲気だ。
二階の窓から青白い女の人が見えたとか、夜な夜な誰かの悲鳴が聞こえるとかそんな噂が後を絶たない。
本当はこんな所怖くて嫌なんだけどー…
教室にいたくない。
その気持ちの方が大きくて。
私は一階と二階の踊り場で、お弁当を広げた。
「いただきます。」
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