episode1

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不気味なほどシーンとした階段に、私の声が響いた。 ぱく、ぱく、ぱく、ぱく… 彩り豊かなお弁当は、悲しいぐらいに味がしない。 「友達…欲しいなぁ。」 それが、私の本当の気持ち。 私の声は、きっと誰にも届かない。 でも、ここに私は存在していて。 誰かを求めていて。 そんな惨めな自分が、どうしようもなく嫌で。 涙が止まらなかった。 「うぅ…私…私だっ…て…、」 「私だって?」 突然の言葉に、涙なんて引っ込んじゃって。 見上げたら、そこには王子様がいたー…。
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