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「ブスだね。」
私はその言葉に、声を失った。
ブス、ブス、ブス…
私の心にぐさりと突き刺さる。
そんなの知ってる。
そう思った。
だから否定する気はないのだけどー…
「は?」
思わず出てしまったどすの利いた低い声。
それを聞くや否や、彼は笑った。
「ははははは…っ!」
笑い方は爽やか王子様。
でも、中身は最低野郎。
最低、最低、最低ー…!!
心の中で、私は最低を連呼した。
運命を変える王子様かと思ったのに。
期待は、鮮やかに裏切られた。
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