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「よかったぁ」
いつも碧斗のそばにいるので、
私は男性の笑顔には慣れていない。
まして、こんなにも甘い笑顔は見ていることもままならない。
「こんなデザート作れる人、ホント、尊敬します」
彼に本心を伝えて二口目を口に入れた。
「聞いたか、碧斗?」
小野田さんは今まで話に加わってこなかった碧斗を無理やり話の輪に入れた。
「何が?」
「尊敬してるって」
「こいつに尊敬されてうれしいか?」
「もちろんだよ。小柳さんだからうれしいんだよ」
碧斗は全く理解できずに諦めたようだ。
「どうでもいいけど、これ、ちょっと酸味が強すぎねーか?」
そんなことはないと思うのだが、碧斗は言った。
すると、小野田さんも意外な反応見せた。
「やっぱ、そうか」
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