魅惑のデザート

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七階のサムシングブルーのフロアに着くと、 碧斗が直接指揮をとる企画推進部を通り抜ける。 社長室と私の部屋はその奥だった。 フロアには数人の社員が残っており、私の姿を見つけて彼らは席を立った。 「お疲れ様です。社長は外出されました。今日は直帰の予定です」 私が言うと彼らはホッとしたように顔を緩ませ、私にお疲れさまと言いながら着席した。 椅子に身体を投げ出し身を預ける。 こんな風に背もたれにもたれられるのは社内に碧斗がいないと分かっている時だけ。 私は大きく深呼吸して息を吐き出すと、息を吸い込むのと同時に勢いをつけて椅子から立ち上がった。
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