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「今の発言で減点20な」
「それはなしだろ? もてなしは100パーセント合格だから」
「うるせえ。それは俺が決める」
碧斗は小野田さんの態度にまだ納得がいっていないようだが、もちろん本気ではない。
碧斗は小野田さんが好きなのだ。
もちろん、親友という意味だが、その小野田さんに私よりもぞんざいな扱いを受けて拗ねているのだ。
「そうだ。今日は試作のデザートがあるんだ。碧斗、小柳さんに試食してもらっていいだろ?」
小野田さんの瞳が子供みたいに輝いている。
けれど、碧斗はまたそれが気に入らない。
どこまで小野田さんのことが好きなんだろうか。
「何でこいつなんだよ? 試食なら俺だろ」
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