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朝の打ち合わせを終え、外出する碧斗を見送った後、私はデスクで資料を作成していた。
目の前の棚には今朝碧斗から預かったワインの紙袋が置いてある。
碧斗とワインか……。
私は綺麗にラッピングされた紙袋の中身をまるで透視でもするかのようにじっと見つめた。
碧斗には彼女がいない。
しかも、もうこの状態が三年も続いている。
ルックスもいい、お金もある、仕事もできる。
三拍子そろっていて三年も彼女ができない。
碧斗を知っている人は、この状況を知るとみんなが揃って首を傾げる。
周りからは
黙っていても女の方から寄ってくるんじゃないか、と言われ、
それなのに、選り好みしすぎるのではないかとも言われ、
そうではないと言えば、まだ遊びたいんだろうとまで言われ、
結局、最後は
本当は秘密にしている彼女がいるんだろう……
という、ところで落ち着くらしい。
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