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私はその言葉に凍り付いた。
「な、何がですか?」
「お前をここに連れてきたこと」
何が碧斗の気に障ったのか困惑し、つい先ほどの自分の言動を振り返るが、大きく思い当たる節はない。
すると、碧斗はため息交じりにおもむろに言った。
「考えてみれば……これでお前とは二十四時間一緒にいなきゃなんねーことになる。ま、それはお前も同じだが、お前は自業自得。俺の方はお前といる限りずっと仕事が抜けきらねーし、家にいても休んだ気がしねーよ」
「確かに……そうですよね……」
確かに私は自業自得だが、碧斗には自分が思っている以上の負担を掛けることになる。
「すみません……」
私は謝るしかなく、頭を下げた。
すると、碧斗はソファの背もたれから起き上がり前のめりになって言った。
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