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「挙式か……」
昼食を食べる気になれなかった私は椅子の背もたれにもたれて呟いた。
レストランで挙げられる実際の挙式には碧斗と一緒に数回見学に行かせてもらったことがあった。
けれど、碧斗が多忙になるにつれその回数も減り、ここのところしばらくは見ることがなかった。
おまけに私のプライベートの親友たちは数年前に結婚ラッシュを巻き起こし、もうほとんどが既婚者だった。
その中に少数だが残っているのが私のようないわゆるこじらせ女子だった。
それも去年一人減り、それ以来実際の結婚式には出席もしていなければ、見たこともなかった。
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