苦し紛れのオープンサンド

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「うん、美味しい」 「美味しいよ、中ちゃん」  女子達はにっこりと笑いながら言う。 「俺も、俺も~~~」  その横で騒ぐ低学年男子達に、 「中ちゃん……」  谷さんがうんざりしたようになって、明里を呼ぶ。 「順番でしょうが! 騒ぐなら味見させないよっ」  これまた明里は一喝して、低学年男子達を黙らせる。  そして、 「一口ずつよ」  と言って、順番に低学年男子達の手にすくった物を乗せた。 「美味しい」 「うまい~~~」 と、低学年男子達が騒いでいる間に、明里は卵とマヨネーズを混ぜた物が入ったボールとスプーンを持って、パンを置いてある場所に移動した。
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