6人が本棚に入れています
本棚に追加
そのままにしておいたら、さらに搾取されるのは目に見えている。
「これをパンに塗るの?」
それをわかっている谷さんは、すぐに動いてくれる。
「はい、そうです」
「わかったわ」
谷さんはそう頷くと、スプーンが入った瓶を出して、そのまますぐにパンにそれを乗せてくれる。
「量はどれくらい?」
「全体に伸ばせるぐらいで」
明里の言葉に、谷さんは手際よく作業を進めてくれる。
「中ちゃん、まだ味見したい~~~」
だが、低学年男子達が騒ぎだして来る。
明里は、谷さんを見た。谷さんはその視線だけで、察してくれたのか、
「こっちはやっておくわ。麻衣ちゃん、由紀ちゃんも手伝ってくれる?」
と言って、低学年女子達に声をかけた。
最初のコメントを投稿しよう!