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「うん、いいよ」
「わかった」
谷さんと一緒に遊んでいた女の子達は、手を洗いに行って、卵の殻を剥き始めた。
「剥き終わったら、これに入れてね」
と、明里は流しの下から取り出して来たボールを差し出して言った。
卵の殻剥きを子ども達に任せて、明里は流しの下から出したまな板の上に、食パンを置いた。
鍵のかかる棚から包丁を出すと、包丁を斜めに入れて、食パンを斜めに切り分け始める。一枚一枚に包丁を入れ、皿の上に積み上げていると、
「何しているの?」
二階の反対側の部屋で遊んでいた、これまた低学年男子達が寄って来る。
「おやつ作っているの」
明里は、パンを手際よく切りながら言った。
この子達が近づいて来たら、包丁は危なくて使えない。
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