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「谷さん、包丁しまってくれますか?」
「わかったわ」
そのことは谷さんもわかっているから、素早く対応してくれる。
明里から包丁を受け取ると、さっさと流しに行って包丁を洗い、ふきんで拭って戸棚にしまってくれる。
「中ちゃん、俺もやりたい~~~」
「あ、俺も俺も!」
「待て、その前に手を洗って来い!」
置いてあるパンに手を出そうとする低学年男子達を悲鳴のように一喝すると、明里は谷さんに頼んで、泡だて器を出してもらう。
低学年の女子達が殻を剥いてくれた茹で卵を手早く潰した。
そして、そこにマヨネーズを投入する。
「何を作るの?」
「オーブンサンドです」
作業している明里の傍に来た谷さんにそう答えていると、
「手を洗ったよ~~」
と、低学年男子達が戻って来た。
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