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結は渡されたメモをシキに渡しに行った。シキはそれを受け取ると、ちらっと眼を通してから引き出しにしまった。そして大きく伸びをしながら立ち上がると、結にこう告げる。
「黒沢が頑張って調べてくれたから、今度は僕が動く番のようだ。明日にでもこのアパートに行こうと思うんだけど、市川さんもついて来るかい?」
それに、結は当たり前だと言わんばかりに大きくうなずく。シキもにっこりと笑った。二人しかいない心霊専門相談所、やはり一緒に捜査しないと始まらない。
男性が見つかるのも、もはや時間の問題であった。その時は、もうすぐそばまで迫って来ている。
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