番外編1 名探偵もふおの謎解き譚

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“本日の特別メニュー 限定5食のフレンチコース” なるほど今俺が食べたコレは限定メニューなのかと、黒板に書き出される文字を眺めながら食後の余韻にひたる。 「何々? “ベビーリーフとラディッシュのサラダ” “フランソワーズ” “真鯛のヴァルプール クリームソース” “ローストビーフの香草仕上げ” “5種チーズセット” “デザート3種盛り” ……ん?」 ここまで書き出されたメニューを読み上げて、1つの違和感に気がつく。 ”俺、フランソワーズなんてもの食べたっけ?” 「美麗さん。あの、フランソワーズって何ですか?」 「食べたじゃないの。ジャガイモのスープ」 「あぁ。あのスープのことですか」 なるほど、あのスープってフランソワーズっていうのか。 フランソワーズ。 フランソワーズ。 フランソワー……ズ? あれ?変じゃないか? ……もしかして。 「あの。言いにくいんですけど、そのフランソワーズって……」 「何よ?」 「もしかして……“ヴィシソワーズ”……じゃないですか?」 「!!!」 その後、いつのまにかメニューから“フランソワーズ”は消え、“じゃがいもの冷製スープ”が上書きされていた。 <<番外編1 名探偵もふおの謎解き譚 完>>
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