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第1話 瞳と現実の関係性
ーー目の前に在る『現実』が『真実』であると果たして誰が決めたのだろう。
目の前に存在するー目に視えるモノだけが現実であるならば、目には視えない『人の気持ち』や『贈られた言葉』・『描いた夢』・『抱いた希望』は、全て、虚像ー『嘘』になってしまうのだろうか。
そしてーーもしも、今、僕の目の前にいる『君』と『僕』の見ているモノが違うとしたなら、果たしてそれは、どちらが真実でどちらが虚像なのか。
或いは
今、君の目の前にいるこの『僕』という存在は実は虚像で、本当は僕という人間すらこの世に存在していないのではないかーー。
では、もし、そうだとするならば、人間は、何を以て『現実』を『真実』とし、何を以てその瞳には映らないモノを『虚像』としているのか。
君には、答えることが出来るだろうかーー?
そしてーーーーもしも
もしも、本来目には視えない筈の世界が…その住人達が、君の目の前にその姿を現したなら…果たして、君は彼らを『現実』であり『真実』として受け入れることが出来るのだろうかーー?
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