おいどん、佐江内殺魔高校三年生

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「どんなごつい奴がこの学校に乗り込んだかと思えば…こんな弱そうな奴に野郎どもはやられたと言うのか」 番長はおいどんよりも一回り大きな体で所々破けた学ランに帽子、下駄を履いている。 そして顔や体に切り傷のようなものがあり目つきが悪く、如何にも番長と言った風貌の漢だった。 「若造、ここに乗り込んだからには五体満足で帰れると思うなよ?」 「望むところ!」 おいどんと番長の戦いの火蓋は切って落とされた。 番長は大きな体に似合わずスピードは速い、そしてパワーもありおいどんが避けた先の壁に大きな穴が開く。 だがおいどんも負けていない。 「番長は押されている!?」 「ま、まだまだこれからだ!」 戦いを見ている不良達も狼狽え、囁きあう。
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