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「どんなごつい奴がこの学校に乗り込んだかと思えば…こんな弱そうな奴に野郎どもはやられたと言うのか」
番長はおいどんよりも一回り大きな体で所々破けた学ランに帽子、下駄を履いている。
そして顔や体に切り傷のようなものがあり目つきが悪く、如何にも番長と言った風貌の漢だった。
「若造、ここに乗り込んだからには五体満足で帰れると思うなよ?」
「望むところ!」
おいどんと番長の戦いの火蓋は切って落とされた。
番長は大きな体に似合わずスピードは速い、そしてパワーもありおいどんが避けた先の壁に大きな穴が開く。
だがおいどんも負けていない。
「番長は押されている!?」
「ま、まだまだこれからだ!」
戦いを見ている不良達も狼狽え、囁きあう。
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