27人が本棚に入れています
本棚に追加
ーーー
そして今に時は戻る。
おいどんは息を荒げながらダイスケを見下ろしていた。
おいどんは今は亡きハヤトに力を与えられたからか、初めは苦戦するも徐々に剣を握っていた頃のカンを取り戻し、ダイスケを破る事が出来た。
「ま、参った!降参だ!!」
ダイスケは先に降参してきた。
「良い戦いだった、ハヤトが力を貸してくれなかったら間違いなくおいどんはお前に負けていた」
おいどんはダイスケの手を握り、体を起こす。
「ダイスケ、すまぬがこの剣を借りて良いか?」
「良いけど、何に使うんだ?」
「タケル氏を救いに行く!」
こうしておいどんは借りた剣を「十字丸」と名付け、妖怪に捕らえられた武藤タケル氏を救出しに向かった。
最初のコメントを投稿しよう!