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そう言うわけでおいどんはとある神社の鳥居をくぐった。
石で出来た階段、神社を守るように立っている獅子の像。
和風の佇まいのある如何にもな見事な建物。
その中で、おいどんの中に潜む悪霊を退治する儀式は行われる。
その前においどんは汗や泥で汚れているので風呂に入ると良いとタケル氏から勧められた。
「タケル氏の風呂を借りるなんてとてもとても…」
おいどんは社会人として辛酸を舐めながら過ごした経緯があり、最低限のマナーで風呂に入るのを断った。
「いやいや、風呂に入る事は悪霊の力を弱めるには良いのじゃ、それにワシの風呂にあるシャンプーとソープにはその力を与えておる、今はお言葉に甘えると良い」
とおいどんの断りにも動じずねっちりと風呂を勧めてくださったのでごわす。
「で…では…」
おいどんは着替えを持ち、申し訳ないと思いつつ風呂を借りる事にした。
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