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ぱっちり。
あ、何処でしょう、ここ。
何だかあったかいです。
おーベッドの中ですよ。ここ。
って落ち着いてる場合か！
「おう目覚めたか」
ん？
何だこの王子顔。ガタイでか！
いー筋肉してるわー。
シャワー後？
髪から滴る水滴で、文字通り水も滴るいい男ですねえ。
あいや、ちょっと待て。
「あのー」
「あ？」
「ここ何処でしょう。ソシテアナタは誰？」
「はああ？」
でっけえ声。
ベッド脇のローチェストに手を伸ばして。
あ、眼鏡。
「わからないか？」
俺を見る、このスッキリ感情の落ちきったサッパリ能面顔は。
「………おわあータモツ！どわっ」
思いっきり、ドタマかち殴られた。
「煩い」
わ、くんな。バスタオル、解けそう。
乗って来るな。
足押さえるな。
「ギャー、襲われるー！」
「お前助けてやったのに、何だそれ。礼の一つも言いやがれ！」
あ、助け？
あ、そうだっけ？
そういやさっき、目のイッチャッタ奴に襲われかけたような
「実際襲われてたよ、お前」
いやああああ
「やかましいっての」
うぎゃ！
「むぐぐぐぐう」
顎、顎つかまないで、しかも顎関節のとこ。手でっかい。嫌でも口開く。舌突っ込まないで、キモい。
吸わないで、痛い。もう離して息できない………
くて………
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