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「お子様だと思ってたら、ホントにお子様だった……」
ぽいって、ぽいってするこたないだろ、いくらオンベッドだって。
「何でこんなのがいいんだろうねえ。あの変態」
変態って、さっきの?
「ほれ」
渡されたのはミネラルウォーター。
タモツはビール。
俺そっちのがいい。
何だ?右手が宙を掻く。
「ガキはそれで十分だ。シャワー使うならどうぞ。リネンは洗面所にあるから」
「す、すんません」
「てことでベッドはこれしかないから、俺もここで寝るが、気になるならソファそっち。
そこのクローゼットあけりゃ毛布くらいあるだろ。じゃお休み」
…………おい
この鉄面皮。
教科書の音読の如くスラスラ喋って、コロン?
俺聞いたよな。
ここ何処って。
状況説明は?
あの襲った奴は?
ねえ何がどうなってんの?
揺さぶっても!起きない。
マジ寝てる。
何時だよ。
あ、俺のかばん。
スマホ。
うん、無事。
ああ、深夜2時。
シャワー、起きてからでいいや。
トイレ行って、
アラームセットして。
ポンコさんにメッセージ。
『8時事務所行きます』
こっからどんくらいかわかんないけど。
ここは。
タモツのアパートだな。
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