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着替え済んで、一階フロアにぽつり。
9時か。もう30分待ってる。
ピロリン
ライン?
ん?誰?
『無事か?』
タモツ……タモツ?
俺教えてないけど。IDも電話番号も何一つ。
『何で?』
『何が』
『教えてないけど、電話番号とか』
『世界に広げよー友達のワー』
何それ。
『あーもーつーじない年代かあ』
『意味わかりません』
『忠告。もうあの店に行くな』
『何で?』
『その一。お前成人前。
そのニ。お前ノンケだろ』
うー。だって。
『あの店。結構芸能関係とか多いし。つながり欲しいし』
ポンコさん遅いなあ。
指だけが、しゃかしゃか忙しい。
『そんで昨日みたいに襲われて、痛い思いして泣きを見る、と』
その言葉がさくさく刺さって痛い。
『昨日は有難うございました。詳しく教えてよ、何が何だか』
続けて
『店でる前にあんたに気をつけろって言われたけど、俺誰かに見られてたの?』
店に、あんな怪しげなの居なかった。
大体あの店、客層よくって安全て、先輩言ってた。
『聞きたいか?』
当たり前じゃん。
直ぐに返信。
『今何処だ?』
『Kスタジオ』
『そこ出て向かいのビル一階に喫茶店あるから、そこで30分後』
『ラジャ』
ポンコさんに連絡しなきゃ。
『用が出来たので、先帰ります』
返って来ない。
まあいいや。
出よ。
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