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「普通はグループっていうか派閥に属して、ちゃんとルールを守ってストやってるんだけど、あいつらは野良犬みたいにどこのグループにも属せず、単独でやってるんだ。中にはああいう良くない輩(やから)もいてさー」
メイド娘に顔を向ける。
「池袋はアニメショップが多いでしょ。そこに来る女の子を狙うやつらも多いんだよね、だから、彼女も気をつけてね。アニメショップの袋を持った子はあいつらのいいカモにされてるから」
注意する顔もなぜか笑っている。助けてもらって悪いけど、軽いな。こいつ。
「君たち、カップル?」
「あ、いえ。違います」
ぶるぶると俊輔は首を振る。
「じゃ、これをきっかけに付き合っちゃいなよ。運命の出会いっぽくていいじゃない。なーんてね。じゃあ、僕はそろそろ消えるよ。さっきの二人が戻ってくるかもしれないから、君たちも早く行った方がいいかな」
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