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「あ、いえ。私が以前、補導した少女も含まれているものですから……。親御さんから何度か相談を受けていまして」
「それは心配だね。何か動きがあったらすぐ知らせるよ」
「お願いします」
若い警官が少し気落ちした様子を見せた。事件性があれば、自分もかかわれると期待していたのかもしれない。
伊藤が肩をぽん、と叩いた。
「次、帳場が立つようなことがあったら、君に声をかけるよう課長に言っておくからさ」
「はいっ、ぜひお願いしますっ」
もう一方の手が、隣にいるいかつい顔の警官の肩にのせられる。
「えー、勝村巡査部長は合コンの帳場が立ったら呼ぶから」
いつでも駆けつけますっ、と巡査部長が笑顔で答える。
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