第一章 失踪事件

43/63
前へ
/419ページ
次へ
「わー、かっこいい。それ、どこのスマホ?」  ド即女の舞が身を乗り出し、スマホに手を伸ばす。 「あー、このスマホは売ってないんだ。非売品」  やんわりと手をはねのける。なんで女というのは一度やっただけで、彼女面というか、馴れ馴れしくなるのだろう。  マウスをクリックすると、パソコンのディスプレイにメイド娘と高校生ぐらいの少年の写真が表示される。拡大すると、少年の顔がアップになった。  ふーん、あれが白い貴公子か……。  どこかで見た顔だと思った。ライブラリーの過去の対戦記録で目にしていた。ただいま絶賛十四連勝中。現役の高校生らしい。  見た目はそんなにすごい拷問吏には見えないんだけどなー。
/419ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1383人が本棚に入れています
本棚に追加