第一章 失踪事件

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 会員の間では二代目なのではないか、という噂があった。初代の白い貴公子と入れ替わったのではないかと。  まあ、それはどうでもいいんだけど。  黒いスマホでトーナメント表を見る。対戦が終わると運営によるドローミーティング(抽選)が行われるため、確定ではないが、次はこの白い貴公子とぶつかる可能性が強い。  股間が生ぬるいものに包まれる。少女が自分に興味を引き戻そうとするかのように、舌を這わせている。萎えた肉茎が徐々に力を取り戻していく。 「ねえ、舞、なんでもしてあげるよ」  細い指でしゅっしゅっと肉柱をしごきながら甘え声で訴える。 「うれしいなー。じゃあ、殴ってもいい?」  にこっと笑顔でさわやかに言う。
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