叫び声に誘われて

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「女性いませんね。というより人が見当たらない」 静かな状況が恐くなって板東は青年に話しかけた。 「はい…。ここら辺だったと思うんですけど。気のせいですかね」 「いや、俺だけだったらそうかも知れんが君も聞いてるし、少なくとも叫んだ人はいるはずだ」 空耳なんかではない。はっきりと叫び声が聞こえた。 「ですよね、変だなぁ」 青年はポケットに手を入れて何やらごそごそしていた。 しばらく歩いたが一向にコンビニは見えてこず、板東は不安になった。 一人でここに来なくて良かった。恐怖でもらしてしまいそうだ。そもそも一人ならこんな道に入ろうとは思わないが。
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