叫び声に誘われて

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急に目の前を歩いていた青年が立ち止まった。 「何か見つけました?」 板東は問いかけて見たが返事がなかった。 不審に思って板東は青年の方に近づいた。 すると、突然青年が振り返った。 「どうしたんです?」 帽子を被っているうえ、暗くて青年の表情が見えなかった。 板東が立ち尽くしていると、不意に足元が光で照らされた。 「おーい、君達何やってるんだ」 後ろを振り返ると、自転車に乗った警官がこちらに近づいていた。 「女性の悲鳴が聞こえたと通報があったんだが、何か知らないか」 板東のすぐそばで警官は自転車を降りて尋ねた。
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