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序
「ギャー!!勘弁してくれ!!助けてー!!」
悲鳴を上げて、真冬の堀に…
飛び込んだ者が居た。
何かから逃げようとして必死にあがく
「助けてー!!助けてくれー!!助け…。」
恐ろしくひときわ長い悲鳴と共に男は自力で…
「自身番に名乗り出ようとしたのは有難いんだが…。何しなさったんだ?」
ガチガチと震えが止まらない男に、その屋台の主は
温かい汁物を差し出す。
ぷるぷると震えて、男は汁物を持つ手も定まらない!
やっと男が落ち着いた所で……
赤毛、天然くーるくるの永楽堂は、速見栄に佐久間様の昔を話していた。
「父上は今回の事と、昔の事件が関係すると思っていらっしゃるのですか?その事は、佐久間様、見事に解決なさったのでしょう?」
佐久間様が、今回異様な事件に巻き込まれている。そう言って、永楽堂が嫌がる兄に、見合いを進めた?
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