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「ぽっくりの見馴れた患者なんて、死体に決まっているでしょうに…けどここに集合させた理由は?」
女形が、何気に聞くと
「見当が付かないからだって言ってた。」
水茶屋の屋根裏に、深刻な顔をした二人が連れて来られた。
「悪いけど屋根裏に匿ってくれねーか?」
何か耳打ちして、永楽堂は去った。
水茶屋は、休業の札をしまって店を開けた。
「後で合流するから、店はあけといてくれ。」
水茶屋の代表者は女形の金ちゃん。
間髪入れずに、わざとさくらを入れた。
「洗脳されているだってよ…、厄介な話ね。」
さくらにそう話していた。
わざと2階に聞かせるように
「あれ?ぽっくり先生珍しく忙しいみたいだけど、何があっ!?ああ源心の事だけど…遊廓じゃあの人ぽっくり先生で通っているからそう言うんだけどさあ…。」
ミシッと柔な作りの二階が軋む。隙間から下の様子を伺う男と…怪訝な顔の女
「だって人間の患者より金貰って居るのよ!!何とかするに決まっているでしょう!?」
どんな状態の患者だって
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