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「う~んやっぱり違うね…。白いのが少ないので違うと思うよ。」 不思議な発言は、佐野屋の福助 出掛けるのが苦手な福助に、お客が来ている。 「なら、良いのだ。変な話をして悪かったな福、それなら良いのだ。」 何やら解せぬ…。 自分の迷いが何処からなのか、確かめに来た。 「ねー、一緒の人知り合い?」 福助の反応に、 「あの大八車にずっと居た人だよ。」 疑惑が、確信になる。 何故わざわざ着替えをする必要があるのか? これが疑いの理由だった。 「すまなかったな福、どーやら迷惑をかけたようだ。今日は休暇を頂いたのでゆっくり帰るとするよ。」 立ち上がる佐久間に…福は不思議な眼差しを向ける。おかしいよねやっぱり、佐久間様が尾行者を無視するなんて……知り合いかな?など独り言を聞こえる様にしきりと呟いた? 若く血気盛んな頃の佐久間様は、よく佐野屋を訪問していた。そして佐野屋には紅が……よく通っていた。あんこの匂いが好きになる為に……佐野屋にとっては良くも、悪くも宣伝となってしまったが…
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