瞳の奥の真実

10/13
前へ
/13ページ
次へ
この日の夜、僕はメガネをかけたままベットに横になって明かりを消した。 すると、やはり思っていた通り、メガネのレンズに映像が映し出された。 今日の誕生日会で、僕はメガネを外して舞の瞳を見つめる機会があったからだ。 今わかっていることは、メガネを外して相手の瞳を見つめた後、その相手の行動がメガネのレンズに映像で映し出されるということだ。 ただし、その映像が相手のいつ、どのような行動なのかといった詳しいところまではわからない。 この時も、やはり舞が映像に映し出された。 映像の舞は、白衣を着た男性と話をしているようで、どうも病院にいるようだった。 あいかわらずメガネに映し出されたのは映像だけで、医者との話し声は聞こえなかった。 舞は浮かない表情をしていて、何故か悲しそうな雰囲気にみえた。 (いったい何があったんだろう?) 僕は、舞のことが心配になった。 映像はこの場面だけで終わった。 この後僕は、メガネを外して眠りにつこうとしたが、舞のことが気になって、なかなか寝付けなかった。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加