瞳の奥の真実

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僕は舞に、率直に質問した。 「舞、今日の残業は、舞1人だけなの?  他の職場の同僚の人達は、帰っちゃったの?」 すると舞が、 「そうなの…  私の仕事の出来が悪いからかな?」 と悲しそうに言っていた。 僕は、この状況は何かおかしいと思ったが、今は舞の体と心のことを心配しようと思って、自分の気持ちは抑えることにした。 「やっぱり僕も手伝うよ!  コピーなどの雑用しかできないけれどね!  僕が手伝ったことは、職場の上司や同僚の人達には内緒にすればいいよ!」 舞は、 「ひろ、ありがとう!  助かるよ!」 と僕に言ってくれた。 休憩後、僕は自分ができることを舞から聞き出して、できるかぎりのお手伝いをした。 仕事は、早朝までかかったけれど、何とか資料は完成した。
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