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「・・・しつけえんだよ、お前。
人を進化させる。これ以上犠牲になる奴を増やさねえ。
銀月を魔物を殲滅する。これ以上無駄な血を流させねえ。
俺は・・・変わらねえぞ。龍二。」
エニシの瞳は燃えるように輝き、
「人の進化。いいじゃねえの。てめえは進化終えた新人類ってか。無駄にでけえから高見から見物ってか。好きにやれや。
だが・・・。
殺すのは、意思の通じねえ魔物や銀月だけにしろや。
俺だってな、エニシよ。
殺しにくる銀月や魔物はぶっ殺せって思うぜ?攻めこんでくるなら殲滅、当然だ。
だがな・・・。
世界は変わりつつある。意思の通る銀月果てが現れた。いやすでに俺達が殺した連中のなかにもいたのかもしれん。
そいつらは・・・殺させねえよ。エニシ。
てめえが、真っ直ぐすぎるてめえが最初の一匹を殺しちまったらお前はもう戻れなくなる。
それだけはさせねえ。
俺はっ!!変わったぞ!!エニシぃぃっ!!」
どごぉぉぉぉん!!
龍二渾身の突きは半透明の壁にめり込み、止められた。
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