大草原に小さな少女。

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ぶぎいい!! 高い声をあげ、のけぞるオーク。 むうう。少女がむずがりながらオークへ向かい寝返りを打つ。その指が今度はオークの足首を捕まえ。 ばきいっ!! その太い骨を握り潰した。 ぶぎいいいいいいいいいっ!! 悲鳴をあげて尻餅をつき、後ずさるオーク。寝ぼけ眼をこすりながら目覚める少女。 怯えと混乱に彩られた豚の瞳が、完全に目覚め、ゆっくりと立ち上がる少女を映し出す。 立ち上がりなお俯いていた少女が少しずつその顔を上げていく。 ぶ・・・ぎい・・・ オークの言葉にならない呻き声は。 どぼ。 ねじ込まれ、そのまま自身を貫いた細い腕にかき消された。 ばき。 ぼき。 べりべり。 がっ。べりいっ。 ぺっ。 ばりぼり。 ずるる。 びちい。 がぶり。 がぶり。 くちゃくちゃ・・・
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